袋分け家計簿をスマホで続ける方法。現金を持ち歩かないやり方
袋分けが効くのは、使える金額が目に見えるから。その良さを残したまま、現金を封筒に分けずにスマホで続ける設定とルール、アプリ版ではできないことをまとめました。
袋分けが続く理由はシンプルです。お金が目に見えるからです。食費の封筒に残り4,000円しか入っていなければ、見て見ぬふりはできません。空になったら、そこで終わり。「来月で取り返そう」は通用しません。
困るのは現金そのものです。家賃や光熱費は引き落とし、買い物はカードやスマホ決済が中心になり、封筒を持ち歩くのは現実的ではなくなってきました。でも安心してください。袋分けが効く理由は、紙の封筒ではありません。スマホの中でも守れる、3つのルールです。
袋分けが効く3つの理由
- カテゴリごとの金額を、先に決めている。 月末に「だいたいこのくらい」と振り返るのではなく、使う前に数字がある。
- 残りが見える。 買い物をするたびに、封筒の中身が目に見えて減っていく。
- 空になったら、そこまで。 家賃や貯金から借りない。次の期間まで待つ。
スマホ版でも、この3つが守れていれば袋分けとして機能します。支払う前に残りが見えないなら、それはただの支出記録です。
スマホで袋分けを始める手順
1. 袋は3つから5つにしぼる。 対象にするのは、お金が漏れやすいカテゴリだけ。外食、食料品、娯楽、買い物、交通費などです。家賃、光熱費、保険、ローンのような固定費は毎月ほぼ同じなので、袋はいりません。初日から袋を20個作ると、3週目にはやめたくなります。
2. 金額は実績から決める。 直近2、3か月にそのカテゴリで実際に使った金額を見て、平均より少しだけ低く設定します。10日目に使い切ってしまう上限からは、何も学べません。
3. 期間は収入のタイミングに合わせる。 月給なら月単位で十分です。週払いや隔週払いの人は、週単位の袋のほうが収入と合わせやすくなります。
4. 大きな袋は、中で分けてもいい。 60,000円の食費を、食料品、外食、カフェに分け、それぞれに金額か割合で取り分を決めておく方法です。
続けるためのルール
- 払う前に確認する。 残りを見るのはレジの後ではなく、前です。ここがいちばん大事なところです。
- 残り日数で割る。 「残り6,000円」はぼんやりしていますが、「あと6日、1日1,000円」なら、カフェの入口で判断できます。
- 20日ルール。 20日に袋が空になったら、次に補充されるまで空のままにします。残り10日を家にある食材でしのぐのは面倒ですが、翌月の最初の10日間の使い方が変わります。
- 特別な出費には別の袋を。 旅行や結婚式で、毎月の食費を食いつぶさないようにします。その出来事のための支出だけを数える袋を、別に用意しましょう。
アプリ版の袋分けでは、ふつうできないこと
どのやり方をしたいのか、はっきりさせておきましょう。
- 給料をすべての袋に振り分ける方法(1円残らず使い道を決めるやり方)は、もっと厳密な別の仕組みです。専用のアプリもありますが、下で紹介するアプリを含め、シンプルな袋分けアプリの多くは対応していません。代わりに「使っていい上限」を決めます。
- 余った分の繰り越し。 紙の封筒なら、余った現金はそのまま残ります。多くのアプリでは、期間ごとにゼロから始まります。うまくいった翌月に袋を大きくしたいなら、上限を自分で上げます。
Cashvelopeでのやり方
Cashvelopeでは、予算のひとつひとつが袋の役割をします。1つ以上のカテゴリに対する支出の上限で、使った金額、残り、1日あたりのペースが表示されます。

- 期間は週、月、年、または自由に設定できます。予算は一度作るだけで、期間ごとに自動でリセットされるので、毎月作り直す必要はありません。
- 予算の中をカテゴリごとの支出目標に分けられます。金額でも、全体に対する割合でも指定できます。
- 旅行やイベント用の予算を作ると、そこに追加した取引だけが集計されます。
- 予算を開くと、いちばん上に使える残りが表示されます。均等なペースより進んでいるかどうかと、「残り6日間、1日2,800円までなら予算内に収まります。」という目安も並びます。上の「残り日数で割る」を、アプリが代わりに計算してくれます。
- 同時に使える予算は5つまで無料です。3つから5つの袋で始めるなら、これで足ります。
銀行口座との連携はなく、広告もありません。なお、この記事の画面は英語表示のデモデータですが、アプリは日本語表示に対応しています。
手入力で続けるコツは銀行連携なしの家計簿アプリに、サブスクに袋を食われないための見直し方はサブスクの見直し方にまとめています。アプリの全体像はCashvelopeの紹介ページをご覧ください。
よくある質問
袋はいくつ作ればいいですか?
お金が漏れやすいカテゴリに、3つから5つです。それ以外は上限をつけずに記録だけします。払う前に確認する習慣がついてから、増やせば十分です。
袋が早く空になったらどうしますか?
補充されるまで、そのカテゴリでは使いません。毎月同じことが起きるなら、上限が現実的ではないということです。少し上げて、別の袋を下げましょう。
スマホの袋分けは、現金と同じくらい効果がありますか?
払う前に本当に残りを見るなら、効果はあります。危ないのは、月末にまとめて見るだけの記録になってしまうことです。袋分けは、買うかどうかを決める場面で見てこそ意味があります。